医療機関における医療事故の発生が各方面で大きく取り上げられ、人々の注目を浴びることになり、社会問題化しています。当院においても医療事故をなくすために病院全体として取り組んでいるところです。
高度化、複雑化する医療環境において、安全で質の高い医療を提供し続けるには、各職員の不断の研鑽が必要で、個人の努力のみに依拠する医療事故防止には限界があり、組織的な安全管理体制が不可欠であります。

実際の医療は医師、看護師、介護士、検査技師、薬剤師、看護助手、事務職、栄養士、調理師と言った多職種により行われております。しかし「人間は必ず間違いを起こす動物」でありこれは病院職員についても言えます。あってはならないことですが、病院では一人のエラーが後遺症や死亡事故など患者さんに重大な不利益をおこすことがあります。

我々はエラーを起こした人を責めるのではなく、エラーが起きても事故を未然に防げるようなマニュアル作りを行っています。しかしそれでも発生してしまった有害事象例や要対応・インシデント事例に対しては、医療安全管理室が積極的に関与して、院内の取り組み事例とし、再発防止に努めます。

その他、医療安全管理委員会、職員全体研修を通して、医療安全文化の促進に努めます。