当院の臨床検査センターは、臨床検査部門と放射線部門の2つの部門から構成されており、8名の常勤技師(臨床検査技師5名、診療放射線技師3名)で各検査を行っております。
検査内容の紹介
- ・MRI検査
- ・CT検査
- ・生理検査(超音波検査(エコー)、心電図検査(ホルター含む)、脳波検査、
肺機能検査、動脈硬化検査) - ・検体検査(生化学、血液、免疫、輸血など)
- ・遺伝子検査
- ・一般撮影(エックス線)
- ・骨密度測定(DEXA)
MRI(Magnrtic Resonannce Imaging = 磁気共鳴画像)
医療機関の皆様へ
MRI検査依頼についてはこちら
●検査依頼書 (ダウンロードしてお使いください)
①MRI検査依頼書
※ 検査内容・患者情報・紹介元情報等ご記入後、FAXをお願い致します。
(患者さんにも当日用に控えをお渡し下さい。)
※ MRI検査前の注意事項等の説明用(患者様用)にお使いください。
MRI検査は、強い磁場機器の中に入り、身体の内部の情報を画像化する検査機器であり、エックス線(一般撮影、CT検査)検査ではわかりにくい部位を調べるなど検査範囲が多岐にわたります。身体を輪切りにするだけではなく、縦・横・斜めなど任意に画像撮影を行うことができます。エックス線を使用せず磁石と電波を使用して検査を行う為、放射線被曝がありません。撮影部位は、頭部、血管、頚椎、関節など様々な部位を撮影することが可能です。以下に、一例ですが検査内容を記載します。
全身MRI
全身拡散強調画像は、人体の水分の主要成分ではある水素原子核の動きを画像化するMRIを用いた全身のがん検査法の一つです。がん組織と正常組織の密度の差からがんの骨転移など全身に転移しているかの検査が可能です。PET(ペット)検査の様な放射性被曝がない侵襲の少ない検査です。詳しくは、全身MRI検診のページを参照ください。
脳
脳梗塞初期の兆候や脳血管の3D画像を作成し、診察します。また、アルツハイマー型認知症の早期発見手法のVSRAD(ブイエスラド)にも使用できます。VSRADは、脳の記憶に関わる部位「海馬」の萎縮度を定量的に測定し診断を行います。
脳血管
脳矢状断
VSRAD
筋骨
靭帯などの精査、肉離れなども画像化できます。
膝靭帯
膝関節
撮影時について
- ・検査時は、装置の寝台(ベット)に寝ていただきます。検査部位により、仰向け、手上げなど様々な姿勢を取っていただくことがありますのでご協力ください。
- ・動くと検査ができないため、検査中は動かないようにお願いします。
- ・撮影部位に対応したコイルを装着させていただきます。
- ・検査によっては呼吸のタイミングを合わせる為、合図を行うことがあります。
- ・検査中は音がしますのでご了承ください。耳栓を使用していただきます。また、緊急時に身体の異常が発生した場合は、声ではなくお渡ししたブザーでお知らせください。
注意事項
1.下記の方は検査を受けられないことがありますので、医師もしくは担当技師に必
ず申し出てください。
- ・心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方
- ・過去の手術において、体内に金属製の物(脳動脈クリップ、人工関節など)が留置されている方
- ・過去の手術において、体内に留置されている材質が不明の方
※近年のチタン製の物については、問題ありません。 - ・義眼、義歯をされている方
- ・刺青をしている方
- ・妊娠または妊娠の可能性のある方
2. 下記の物は、故障・破損など事故の原因となりますので、検査室内に持ち込めま
せん。
- ・精密機器、電子機器(腕時計、カメラ、携帯電話、計算機など)
- ・磁気記録媒体(キャッシュカード、クレジットカード、診察券など)
- ・鉄製移送用機器(車椅子、松葉杖)
- ・入歯、歯科用義歯(磁性で固定している物)、補聴器、血圧計
- ・ヒートテックなどの防寒下着
- ・貼り薬、湿布
- ・カラーコンタクト
- ・化粧品(化粧品には磁性が含まれている物があります。その為、お化粧を落としていただくことがあります。)
- ・金属製装飾品(ヘアピン、安全ピン、指輪、イヤリングなど)
- ・鉄製小物(はさみ、筆記用具、鍵、クリップ、ライターなど)
CT検査(Computed Tomography)
CT検査とは
当院のCT装置は、Aquilion Lightning(キャノンメディカルシステムズ製)となります。16列マルチスライスCTとなり、2次元の胸部エックス線一般撮影では診察できなかった3次元の画像診断が可能となっており、1mm単位での小型病変の撮影も可能です。頭部外傷・脳出血・脳梗塞などの頭部疾患から胸部疾患、腹部内臓疾患にいたるまで、全身の診断を行うことができます。また、従来と比べ約1/5の放射線被曝、ガントリ部(開口部)が大きく丸みのあるフォルムの為、患者さんがリラックスして検査を受けることができます。
CT検査では身体内の骨、臓器などエックス線の吸収差を画像化して身体の断面を撮影します。骨はエックス線を透過しづらい為、白く表示され、内臓や筋肉などは灰色で表示されます。エックス線が透過されやすい空気は、黒く表示されます。
撮影時について
- ・検査時は、装置の寝台(ベット)に寝ていただきます。検査部位により、仰向け、手上げなど様々な姿勢を取っていただくことがありますのでご協力ください。
- ・動くと検査ができないため、検査中は動かないようにお願いします。
- ・検査によっては呼吸のタイミングを合わせる為、合図を行うことがあります。
- ・造影剤を使用して検査を行う場合、通常、静脈から注入します。注入中は、温かく感じることがありますが、直ぐ消失します。また、体内に取り込まれた造影剤は、尿として対外へ排出されます。排出を促進する為、検査終了後は水分を多めに摂取ください。
生理検査
超音波検査とは
当院では2台の超音波装置で検査しております。名前の通り「音」を利用した検査なので、エックス線のような被曝の恐れがないため、おなかの赤ちゃんを見る検査としてよく知られています。
聴診器をあてるような気軽さで身体の中を観察できることから、腫瘍の検出、心臓の動きや弁膜の逆流、動脈硬化などの評価に幅広く利用されています。
当院では、日本超音波医学会の認定超音波検査士2名による監督のもとで実施しております。
他の生理検査
心電図検査(ホルター含む)、脳波検査、肺機能検査、動脈硬化検査、睡眠時無呼吸症候群などを行っております。
検体検査
病気の診断や健康診断では身体の健康状態を確認する為、患者さんから血液・尿など(=検体)を採取させていただきます。その検体の成分や数値を調べることを総称し、検体検査と言います。
血液検査とは
血液を用いる検査の総称で代表的なものは、生化学検査、血液学検査などがあります。
生化学検査とは
GOT(肝臓)、γ-GTP(肝臓)、コレステロール(動脈硬化)、尿酸(痛風)、クレアチニン(腎臓)など身体内の成分を分析します。これらの成分には、ある特定の病気では濃度が増減する物質もあり、また臓器に障害があると数値が変動します。身体のどの部分に疾患があるか、炎症があるかなど分析し、診断や健康状態、また治療中の病気の状態観察を行う検査です。血液を遠心分離して得られた血清を用いて検査します。
遠心分離機
分析装置
分析装置
血液学検査とは
採取した血液を全血のままカウントし、赤血球、白血球、血小板などの量を調べます。例えば、赤血球が低ければ、貧血の可能性が疑われます。
他にも、血液の凝固異常を調べる検査などがあります。
分析装置
他にも、輸血検査、細菌検査など様々な検査を行っております。
遺伝子検査
Lamp法(Loop-Mediated Isothermal Amplificationの略)という、PCR検査の一種を行っています。主にcovid19の診断に使用しています。
遺伝子検査室
Loopamp EXIA
骨密度測定(DEXA)
2種類のエックス線を照射して、骨と軟部組織の骨密度を測定する事で、その患者さんの骨年齢や骨粗鬆症について調べる事ができます。ご自身の骨が実際に何歳位の人と同じなのか、あるいは半年~1年に1回程度継続的に測定する事で、ご自身の骨密度の減少傾向を知る事も出来ます。
分析装置
『リハビリで つなぐみんなの 笑顔の輪』を基本理念とし、合計35名のスタッフ皆が患者さんに笑顔になっていただくことを念頭に置き、楽しい雰囲気作りを心掛けながらリハビリを行っております。認知症疾患医療センターとしての役割を果たすため、個別リハビリ以外にも2週間に1回「歌リハの会」という昔懐かしの歌を歌う会を開催するなど、認知症に関するリハビリを充実させるための取り組みも行っております。摂食嚥下チームもあり、摂食嚥下分野にも力を入れております。さらに、チーム医療の一員として多職種と連携を取りながら、患者さんが安心して退院できるようきめ細かい退院支援を心掛けております。また、通所リハビリ(老健こまち)のスペースは眺望も良く「足湯」もあり、1日を通して活動・参加ができるプログラムが沢山の方々にご好評いただいております。
理学療法(PT)とは | 病気やけがなどによって運動機能が低下した状態にある方々に対して運動療法などを行います。日常生活の改善を図り、最終的にはQOL(生活の質)の向上を目指します。 |
作業療法(OT)とは | 病気やけがをされた方など日常生活に支援が必要な方が、自分らしい生活や社会との繋がりを作業(日常生活に関わるすべての諸活動)を通じて作っていきます。 |
言語療法(ST)とは | 言葉によるコミュニケーションや嚥下(噛むことや飲み込むこと)に問題がある方の社会復帰をお手伝いし、自分らしい生活ができるように支援します。 |
スタッフ数(法人全体) | PT 17名 OT 17名 ST 3名 助手 1名 計38名 |
経験年数内訳 | 16年以上 10名 10~15年 5名 7~9年 9名 4~6年 8名 1~3年 4名 |
施設基準 | 脳血管リハ(Ⅰ) 運動器(Ⅰ) 呼吸器(Ⅰ) |
出身校一覧 |
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新人教育 | プリセプター制度を導入しており、院内全体研修および課内新人研修も行います。OJTおよびOff-JTを通じて皆で育てることで、スムーズに業務に慣れるシステムとなっています。課内勉強会(月2回)のほか、PTミーティングやOTミーティングという各職種ミーティング内で気軽に相談ができる場があります。 |
病院リハ課スタッフ |
こまちリハスタッフ |
『歌リハの会』2週間に1回本館にて開催 |
本館集団リハ(お祭り1) |
本館集団リハ(お祭り2) |
認知症治療病棟 クリスマス会 |
薬学教育が6年制となり、新人を迎え病院薬剤師のあるべき業務が増しています。
薬剤課内にて抗がん剤注射の無菌調剤や高カロリー輸液の混合調剤を行っています。
チーム医療への参画の為に感染委員会・褥瘡委員会・栄養管理委員会に参加し薬剤師の職能を生かしています。さらに、病棟での服薬指導は、患者さんの状態や臨床検査値などに基づいて情報提供し、病棟内でのカンファレンスにも月1回参加しています。外来や病棟の処方監査は薬歴、原疾患、持参薬、アレルギーの有無などの情報を収集し良質で安全な薬物療法の為に行っています。
また、当院は薬学教育発展のために薬学生長期実務実習の受け入れも行っております。
≪当院の食事の特徴≫
1)当施設は直営で給食管理を行っております。手作りを基本とした温かみのある食事の提供を心掛けています。
2)調理済み食品の仕様を控え、季節の食材を出来るだけ使い安全性の高いメニュー作りに努めています。
3)病態や身体状況に合わせたきめ細かい個人対応をし、栄養状態の向上を図っています。併設している老健では同一の調理により病院と同じ充実した栄養管理が行われています。
4)平成25年11月1日より、従来の「きざみ食」を「形のあるやわらかい食事」として、『ソフト食』に移行し、高齢者でも食べやすく、見た目も重視された食事を取り入れています。